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小企業レポート 中小企業経営者の『想い』をレポート

ひとりごと2009年

ひとりごと  ひとりごと(2009年)

2009/11/10

そろそろこの連載も終わりです。

私がこの連載のなかで言いたかったことは、それなりに財産をお持ちの方は遺言を作成して下さいということです。

また、親が財産をお持ちの方は、その親に遺言を作ることを勧めて下さいということです。

いろんなトラブルが未然に防げます。

そしてその遺言の執行人には、できれば税理士がよいのではありませんか、と言うことです。遺言の作成段階から相談されれば相続税額の試算もできます。

そして何より言いたかったことは、その遺言執行人に適任の人がいない場合には、私にご相談下さいということです。よろしくお願いします。

お後がよろしいようで・・・

2009/11/6

この税務調査でなにも問題がなければ、そのままその申告は是認ということになります。

もしこの調査で課税漏れになっている財産が見つかりますと、通常修正申告ということになります。そして追加の相続税を納めることとなります。

それには過少申告加算税とか悪質な仮装隠蔽があった場合は重加算税とか余分な税金が付いてきます。残念ですが仕方がありません。

まあともあれ、これで調査は終了です。
これで、本当にやれやれです。

2009/10/27

調査の中で、故人の両親のこと、出生地、生い立ち、学歴、生前の職業、趣味、死亡原因、家族のこと、ありとあらゆることを聞いてきます。そういったことの話のなかで課税漏れになっているものはないか?と調べていきます。家族、孫がいれば孫の通帳までみせてほしいと言います。家の中、金庫とか押入れとかいろいろな場所を見ていきます。

私の経験のなかで、課税が漏れているのは、現金預金の場合と生前の贈与が実は贈与ではなく名義借りではないかという場合のこの2つのケースがほとんどです。

預貯金は隠してもバレますので隠さないようにしましょう。生前に配偶者、子または孫などに贈与している場合はそれが本当に贈与しているのか、単に名義を借りているだけなのかよく考えましょう。

2009/10/23

この税務調査は通常1か月程度で終わりますが、たまに何か月にも及ぶ場合もあります。
それぞれの事案の内容によります。

税務当局は、質問検査権がありますから、調査に入る前に、事前に銀行や郵便局、証券会社といった所に反面調査に入り資料を入手している場合もあります。納税者側が全て正直に言うことばかりではないからでしょう。

2009/10/19

通常は事前に「○月○日から調査に入りますよ」と言う連絡が相続人の方と税理士の双方に入ります。しかし、稀にこの事前連絡なしの飛び込みの調査があります。

以前、私が関与した中で、80歳ぐらいのおばあちゃんの所へ朝9時頃、屈強な調査官が二人突然現れて、あれやこれや調べだし、腰を抜かして私のところへ連絡してこられたといったことがありました。

まあ、ともあれ、このようにして、招かざる客との戦いの火ぶたが切って落とされるわけです。

2009/10/9

相続税の申告も終わり、納税も済み、一件落着です。やれやれです。もうこれで平穏な日常生活に戻っています。

しかし、最後の高いハードルが待ち構えていることがあります。その日は突然やってきます。税務調査です。

その日は大体、相続税の申告書を提出してから1~2年目にやってきます。しかし、その期間が過ぎたからといって安心しないで下さい。3~5年後にやってきたケースもあります。

2009/10/6

こういう時のために、税法では現物で納める「物納」、分割払いで納める「延納」と言う納付の方法が用意されています。しかし、これらの方法はかなりハードルが高く、すんなりとは認めてくれません。

私はこういう場合は、いろんな条件をクリアしなければいけませんが、できれば、その相続で取得した土地のうち、適当なものをお売りになって、その売却代金で納税することをお勧めしています。

これにはいろいろ理由がありますが、「物納」は難しいし、「延納」は借金と同じだし・・・土地売却で不要な土地が無くなり、固定資産税も安くなり、納税ができるのですから・・・
しかも、土地売却の所得税も軽減されます。この方法が一番だと思っています。

2009/9/29

相続税の申告期限は原則として相続開始があったことを知った日の翌日から10か月目の日となります。わかりやすく言いますと亡くなった日の10か月後の応答日と言うことになります。

この日までに相続税の申告を済ませ、納税を完了させなければなりません。納税は現金で一時に納付するのが原則です。

相続財産の中で現金とか預貯金がいっぱいあって、納付が容易な場合は問題ないのですが、相続財産のほとんどが土地といった場合は困ります。納税が出来ません。
さあ、どうしましょう?

2009/9/25

さあ、やっと我々税理士の出番です。相続人の方々は、ここでも税理士から、いろいろな書類を要求されます。預貯金、借入金等の残高証明書、株式等の所有数証明書、相続時の参考価格表、固定資産税の評価証明書、土地等の測量図、生命保険金、損害保険金の明細書、退職金の明細書、葬式費用の領収書等、枚挙に暇がありません。

また、金融機関や役所に出向かなければいけません。これらの書類を集めるのにも、又以前に言ったような煩雑な手続きが必要になってきます。

このように、遺産の分割手続きと相続税の申告手続きを分けてやると二度手間になる事が多いので、これらを同時並行してやるのが一般的です。従って、相続開始当初から税理士にご相談されることをお勧めいたします。

2009/9/18

これら、一連の作業の結果、やっといろいろな財産の名義が相続人に変わりました。ほっと一息と思うのも束の間、今度は税務署から相続税の申告書が送られてきます。

税務署は生前の故人の所得税の申告状況などから、故人の財産の状況を大まかに把握しています。相続税を申告する必要があるのではないか、と思われる場合は、申告書が自動的に送られてきます。申告書が送られてこなかったら「やった!!見つかってない。ラッキー」と思わないでください。

故人の遺産が相続税の基礎控除額を超えている場合は、申告書の郵送の有無に関わらず申告義務があります。申告義務のある方は、申告書の郵送が無くても、必ず申告して下さい。申告期限内に申告すれば、税法上のいろいろな特典が受けられますし、無申告が後になってバレた場合は、税務署の方にこっぴどくお叱りを受けます。

2009/9/8

実は、これらの作業を誰もする人がいないといったケースが多々あるのです。
私は、遺言執行人をしてみて思ったのですが、これらの作業は非常に煩雑で難しいです。判断能力や身体能力の落ちたお年寄りにはまず無理であると言っていいでしょう。

なおかつ、今、個人情報保護だとか、本人確認法だとかで他人が代理でこれらの作業をしようと思っても、なかなか高い障害が設けられています。

そういう意味でも、遺言を作成し、遺言執行人を決めておけば、遺言執行人は当事者ですから、比較的こういう作業はスムーズに運ぶと思います。

2009/9/4

名義変更の申請に際してそれぞれの機関がまたいろいろな添付書類を要求します。遺言書または遺産分割協議書、故人の出生から死亡までの戸籍謄本、除籍謄本、相続人の印鑑証明はまず、基本中の基本ですが、死亡診断書や相続人の運転免許証、住民票等が必要になってくる場合もあります。これもまた、機関によっていろいろです。

これらの書類も役所等に行って取り寄せなければなりません。何通必要かわかりません。
足りなくなれば、また行って取り寄せることになります。費用も馬鹿になりません。

これらの一連の大変な作業を誰がするんでしょう?年老いた故人の妻または夫がするんですか? 遠く(例えば、東京など)に出て行って、サラリーマンをしている息子ですか? 嫁に出した娘ですか?

2009/9/1

まあ、なんだかんだで遺産の分割が出来たとしましょう。そこから、第2の高いハードルが待ち構えています。

遺産分割協議が整い、分割協議書ができましたら、相続人全員がそれに自書、押印(実印)します。それで、勝手に遺産が相続人の方々の名義に変わる訳ではありません。

社会保険事務所、銀行、証券会社、郵便局、農協、生保会社、損保会社、法務局、等など、それぞれの機関がそれぞれ勝手なことを言います。それぞれすべて違う書式の申請書があります。それらの書類を取りに行き、家に帰って記入し、また窓口に行って申請手続きをします。どこに何を書けばいいのかよく分かりません。

一回で済めばいいですが、なかなかそうは行きません。どこか記入間違いや印鑑の漏れ、または添付書類の不備があったりします。そうすると、また行かなければいけなくなります。

10の機関に申請するとして、20往復から30往復することとなります。

2009/8/28

私は何回か、このもめたケースにでくわしたことがありますが、これはもう骨肉の争いと世間ではよく言いますが、まさにそういうことになります。
この場合、喧嘩をするのがいやでそのまま放置する人、または、裁判で争って白黒の決着をつける人とがいます。

前者の場合はそこで手続きが止まってしまいます。そのまま何十年と時が過ぎていきます。もうどうにもなりません。相続税もなんら特典が得られません。

私は、出来れば、後者をお勧め致します。お金も掛かるし、いやな思いもするでしょうけど、子や孫の代のことまで考えると、やはりここで決着をつけておくべきだと思います。

今、数件の相続税の依頼がありますが、今のところこのもめたケースは無いのでホッとしています。

2009/8/25

遺産がほぼ見つかったとしましょう。さあ、ここからが大変です。見つかった遺産を相続人の間で遺産分割協議をしなくてはいけません。誰がどの遺産を取得するか決めていくわけです。すんなり協議が整う場合もありますが、もめる事もあります。

もめた場合は、手続きがそこから前に進みません。まあ、ゆっくりやって下さい、ということになります。もう私の出る幕ではなく、弁護士さんのお仕事となります。
ここがまず第一の高いハードルです。

私はこのようなトラブルを未然に防ぐ意味で財産をそれなりにお持ちの方は遺言、特に公正証書遺言を作成されることをお勧め致します。

2009/8/21

お葬式が終わり、一定の期間が過ぎますと、そろそろ遺産の相続手続きをしよう、という事になります。遺言があって、遺言執行人が決まっていれば、その方にまかせればいいと思います。

しかし、遺言が無い場合、まず、どこに何があるか?から探さなくてはいけません。

金庫の中、仏壇の中、押入れの布団の下、等とりあえず有りそうな所を探します。故人から生前に重要な物はここにあると教えてもらっておけば良いのですが、なかなかそういう場合ばかりではありません。年金手帳、預金通帳、証券会社からの通知、生命保険の証書、土地建物の権利書等、見つけ出すのは結構大変な作業になります。

2009/8/17

久々の「ひとりごと」の更新になります。
これからは、もう少し頻繁に更新しないとだめだなぁと反省しています。

春、確定申告明けから今まで、いろんなことがありました。

相続税の案件が、数件入りました。ちょっと大変です。
その中で、私が遺言を執行したものもありました。

人が亡くなると大変です。亡くなった方は、もちろん大変だったと思いますが、その家族、いわゆる相続人の方々もすごく大変です。

そのあたりを少しづつお話したいと思います。

2009/3/13 打ち上げ

ほぼ、今年の確定申告は終了しました。
今日、午前中、申告書を提出し、今は後片付け中です。
電子申告で大半の申告は済ませているので、提出する申告書の量は激減です。
何か物足りなさを感じてしまうのは、私だけでしょうか?
まあ、ともあれ、これで今年の確定申告は終わり!!
今夜は、打ち上げで盛り上がりましょう・・・

2009/2/11 確定申告 本番

2月も半ばに差し掛かりました。いよいよ確定申告の本番です。
この時期は、寒さも厳く、インフルエンザも流行中とのことです。
我が事務所は全員予防接種を受けてますが、新型いうのがあるらしく、ちょっと気懸かりです。しかし、そんな事は言ってられません。
我々は季節労働者ですので、この時期に確り働いて稼いでおかないと、一年が過ごせません。
いくら忙しいといっても、手間に糸目をつけず、お客様のために、一所懸命頑張らねばと改めて気持ちを引き締めています。
皆さん、確定申告について何か御用が御座いましたら、お気軽にご連絡ください。

2009/1/12 成人の日

今日は成人の日です。
私の息子は、一日早い昨日、岡山ドームでの成人式に出席しました。
最近の成人式は、大荒れの成人式があるらしく、全国ニュースでも、度々報道されますが、岡山市の場合は、そうではなく、無事終わったようです。
息子のスーツ姿を初めて見て、それなりに成長したんだなと感慨に耽りました。
一昨日は、高校の同窓会、昨日は成人式の後、中学の同窓会と忙しい二日間を過ごしていました。
息子が酒に酔って帰って着たのを見るのは初めてで、それはそれで、嬉しいような、ちょっと複雑な思いを致しました。
息子は明日からの大学の授業のため、今日昼過ぎ、岡山を発ちました。
正月気分は抜けましたが、私も明日からは、気を引き締めて仕事に向かおうと思います。
これからが一年で一番忙しい季節ですから。

2009/ 1/ 5 謹賀新年

明けましておめでとうございます。
今年の正月休みは、非常に長く少々頭と体が鈍ってしまいました。皆様におかれましては、いかがお過ごしでしょうか?
さて、昨年の夏以降、アメリカのサブプライムローン問題に端を発した世界同時大不況の問題がこのお正月の話題を独占していたように思います。
アメリカのバブルがはじけたことで、日本の非正規雇用者が解雇されていくことに、何か理不尽を感じてしまうのは私だけでしょうか?
特に我々の顧問先様である中小企業にとっては、なにも恩恵にあずかっていないのに、悪い影響だけはもろに被っているように思います。
このような状況において、我々に何ができるか?どういったお役立ちができるか?という事を自問しています。
もとより私に売上を作ることなどできません。
しかし、顧問先様と一緒に考え、明るい未来へ繋がる計画を作り、それを地道に実行する。
そして何より顧問先様に気持ちだけでも元気になってもらう。
そんな事を考えながらお正月を過ごしていました。
何なりとご相談下さい。結論はでないかもしれませんが、誠心誠意対応させて頂きます。

2008/10/10 行政書士登録

先月、9月1日付で行政書士登録致しました。当事務所では従来より医療法人設立等の事務、建設業の許可、経営審査等を業務としてやって参りましたが、この度、各方面からのご指導もあり、かつ、コンプライアンスの観点から正式に登録する事と致しました。この事により、職域が広がり、より一層、皆様のお役に立てるのではないかと考えております。ご用の節は、何なりとご相談下さい。

2008/ 5/ 2 経営計画ソフト導入

最近、MAP経営の経営計画シミュレーションソフトを導入致しました。私どもの事務所にとっては大変高価なソフトですけれども、「お客様の力に少しでもなれたら」との思いから導入を決意致しました。

MAP経営の「経営シミュレーション?U」では、「中期経営計画立案」と「単年度経営計画立案」と二つの大きな柱があります。
これらを立案した後、月々、巡回訪問した際に予実管理を行、「Plan」→「Do」→「See」の経営サイクルを確立し、企業体質の改善を図ります。
中小企業の経営者の方々は、将来に対して漠然とした不安を抱えていると思います。新規に創業される方は、尚更でしょう。そういう不安を少しでも取除きたいと思います。そして、「お客様の発展こそが我々の喜びである」という信念のもと、顧問先企業様のサポートをして参りたいと考えております。

是非、一度、お試しになっては如何でしょうか。

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